絶望と希望

福千代が悪性リンパ腫になって1年半が過ぎた頃、再び下痢が続くようになった。エコー検査をすると腫瘍が増えているのがわかった。 ガン細胞を減らすため、私はこの頃までずっとブロッコリースプラウトを細かく刻んで食べさせていた。最初はレトルト...

ノミ取りの幸せ

悪性リンパ腫を患いながらも、甲状腺機能亢進症という持病を持ちながらも、福千代は穏やかに日々を過ごしていた。病状が安定していたので病院には月に1回行く程度で、特に変化がなければ薬をもらうだけだったのだが、診察台に乗った福千代を先生が見る時、...

新たな病気との闘い

甲状腺機能亢進症が発覚して1年近くたった頃、福千代がひどい下痢をするようになった。エコー検査をすると小腸のリンパ腫が見つかった。私が「ガンですか?」と聞くと先生はちょっと口ごもって「そうです」と答えた。 腫瘍が広い範囲にあるため手術...

甲状腺機能亢進症

理由を説明すると長くなってしまうので省略するが、Nさんが引っ越してすぐに私も山を下りて借家に移った。私に付き合って何度も引越を経験した福千代はさほどストレスを感じた様子もなく、その日のうちにもう新しい家になじんでいたが、1ヶ月もしないうち...

猫は義理堅い

昔家庭教師で通っていた家にビューティーという名の雌猫がいた。当時の私は猫好きではあるが猫を飼ったことがなく、猫にひどく飢えていた。そのためビューティーが勉強部屋に入ってくると嬉しくてたまらず、授業そっちのけでビューティーに話しかけ、膝にの...

一緒に散歩

福千代は私が外に出る時、よく後を付いて来た。M荘から職場に近い一戸建てに引っ越すと数か月後に町内会の班長なる役が回ってきて、町内会費だの赤い羽根募金だのを集めなければならなかったが、福千代はご近所をまわる私の後によく付いて来た。自分のテリ...

猫は催眠術師?

夜ベッドで本を読んでいると、必ず福千代がやってきて本と私の間に入り込み、喉をゴロゴロ鳴らす。するとどういうわけか突然強烈な睡魔に襲われて本を読むのが困難になり、電気を消して就寝する。これと同じような経験をされた方はいないだろうか。 ...

食事の攻防

食事の途中で電話がかかってくると、私はテーブルに並べられているものを素早く確認する。魚や海老などがあれば福千代に狙われる可能性が高いので、電子レンジの中に入れるなどして隠さねばならない。要注意のおかずが複数あって電子レンジの中に入りきらな...

死んだ後も一緒に寝る

猫は寝るのが好きである。とりわけ飼い主と一緒に寝るのが好きなようだ。私がベッドに入ると、違う場所で寝ていてもすぐさまやってきてベッドに飛び乗ってくる。そして私の首に前足を回して、荒い鼻息とともに結構な音量で喉をゴロゴロ鳴らす。私にとってそ...

武千代

福千代は一人っ子でいることを望んでいるし、私も愛情の全てを一匹に捧げるのが性に合っていると思うのだが、一度だけ、もう一匹飼うことを真剣に考えたことがある。 職場の駐車場にはいつも数匹のノラ猫がいた。人を警戒して1メートル以上近づくと...
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