サチウスヨ

福千代からのプレゼント?

福千代がこの世を去って、私は悲嘆に暮れていた。それでも千歳の時ほどの凄まじい苦しみではなかった。“死”に対する考え方があの頃とは随分変わったからだ。千歳は死後も度々私の所に来てくれた。その経験から動物も死ぬと魂が残るということを知った。苦...

千歳が亡くなった後、私は千歳の霊を何度か見たり気配を感じたりしたが、千歳の夢を見たことは一度もなかった。夢で逢いたいとどれほど思ったかしれない。けれど今日に至るまで、千歳の夢は一度も見ていない。 対照的に福千代の霊はたぶん見ていない...

別れ

外構工事が終わり、引越の片付けやらややこしい手続きなどが一段落して、やっと一息つけるようになった日、福千代の大好物の金目鯛を買ってきた。たぶん福千代は刺身の方が好きだが、生の魚はあまり消化がよくないので、軽く茹でたものを与えた。よほどおい...

猫に期待すること

猫を愛する人が憧れる、“こうしてくれると嬉しいな~”という猫の行動が色々ある。ある人は一緒に寝るという、比較的難易度の低い課題をクリアできずに寂しい思いをしているかもしれない。またある人はリードをつけなくても自分にピッタリ寄り添って散歩し...

最後の引越

外構工事はまだ終わっていなかったが、新居が完成したので1月末、引っ越すことにした。福千代の足腰がだいぶ弱って階段の上り下りがきつそうだったので、平屋の新居に一日も早く移りたかったのだ。平坦で日当たりのいい庭では福千代が気持ちよく日向ぼっこ...

良いウンチ 悪いウンチ

下血は止まったものの、下痢はなかなか治らなかった。日に何度も下痢をし、夜中にトイレを往復することもあった。福千代は体がトイレの中に入っていてもお尻が少しはみ出していることがあり、時々トイレの外にやってしまう。そのため私は福千代がトイレに行...

絶望と希望

福千代が悪性リンパ腫になって1年半が過ぎた頃、再び下痢が続くようになった。エコー検査をすると腫瘍が増えているのがわかった。 ガン細胞を減らすため、私はこの頃までずっとブロッコリースプラウトを細かく刻んで食べさせていた。最初はレトルト...

ノミ取りの幸せ

悪性リンパ腫を患いながらも、甲状腺機能亢進症という持病を持ちながらも、福千代は穏やかに日々を過ごしていた。病状が安定していたので病院には月に1回行く程度で、特に変化がなければ薬をもらうだけだったのだが、診察台に乗った福千代を先生が見る時、...

新たな病気との闘い

甲状腺機能亢進症が発覚して1年近くたった頃、福千代がひどい下痢をするようになった。エコー検査をすると小腸のリンパ腫が見つかった。私が「ガンですか?」と聞くと先生はちょっと口ごもって「そうです」と答えた。 腫瘍が広い範囲にあるため手術...

甲状腺機能亢進症

理由を説明すると長くなってしまうので省略するが、Nさんが引っ越してすぐに私も山を下りて借家に移った。私に付き合って何度も引越を経験した福千代はさほどストレスを感じた様子もなく、その日のうちにもう新しい家になじんでいたが、1ヶ月もしないうち...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました